近年、インド洋にある「モルディブ諸島」や南太平洋にある「ツバル」などの海抜の低い島々(最も高いところでも2.4m~5mほど)が地球温暖化による海水面の上昇の影響で沈んでしまうのではないかと危惧されています。
では、どうして温暖化が進むと、海水面が上昇するのでしょうか。
温暖化により、地球の気温が上昇するとグリーンランドなどの陸上の氷河が溶けたり、海水が温まって膨張することにより、海水面が上昇することが予測されています。
日本も例外ではなく、温暖化をこのまま放置した場合、数百年以上の後には東京湾や、大阪湾などの海岸地域の海抜ゼロメートル地帯も水没する恐れがあるといわれています。
温暖化による気温の上昇により、日照時間や降雨量が変化することで、洪水や干ばつなどの災害が頻発し、日本でも台風や集中豪雨が増加するなどの異常気象が増大するとみられています。
これら異常気象の増大が農作物に与える影響は避けられず、生産性が低下することによる食糧不足から、食糧確保をめぐって国際的な問題が発生する恐れもあります。
どうして温暖化が進むと疫病が蔓延するのでしょう。温暖化による気温上昇と、疫病の蔓延には次のような関わりがあります。
温暖化の進行により、蔓延することが懸念されている、マラリアやデング熱は、熱帯・亜熱帯地域に広く分布する感染症で、発症すると高熱・おう吐が間隔をおいて繰り返し起こったり、治療が遅れると死に至ることもある疫病です。
これらの感染症を媒介しているのはハマダラカやネッタイシマカなど、熱帯・亜熱帯地域に多く生息している蚊ですが、気温の上昇による生息域の拡大により、世界的に流行する可能性もあり、私達の健康への影響も心配されています。
海洋の酸性化が進行すると、様々な海生生物の生態に影響を及ぼし、特にサンゴや翼足類というプランクトン性の生物に代表される、アラゴナイトという炭酸カルシウムの殻を作りながら成長する生物に影響与えると予測されています。酸性化すると、このアラゴナイトという炭酸カルシウムは溶け易くなり、成長を妨げられるのです。
では、どうして温暖化が海洋の酸性化に影響しているのでしょう。
植物が二酸化炭素を吸収してくれているのはご存知だと思いますが、実は海洋も二酸化
炭素を吸収し、大気中の濃度増加を緩やかにしてくれています。
しかし、18世紀の産業革命以降、大気中の二酸化炭素濃度が急激に増加したため、海洋に溶けている二酸化炭素濃度も増加しつつあります。そのため、酸性化傾向にあり、酸性度を示す指標であるpH(ペーハー)は低下(酸性化を意味する)しているのです。
水温の低い地域はpHが低下しやすいことがわかっており、高緯度地域に住む翼足類や、それをエサとする生物から徐々に影響を受けると予測されています。
温暖化による気温の上昇が、氷河や積雪の溶ける時期を早めることで、様々な問題が生じる恐れがあります。
雪解け水が注ぐ河川では流量のピーク時期が早い時期にずれる可能性があり、生活用水に利用している流域では、必要な水量を確保できなくなる可能性があります。

また、気温の上昇に伴い、河川や湖沼の水温も上昇することで、水質の悪化や、魚などの水生動物の生態への影響に伴う漁獲減による食糧難も懸念されています。 この他にも様々な深刻な問題を抱えており、このまま地球温暖化が進んでいくと私達の暮らしは快適でなくなるだけでなく、いずれこの地球に住めなくなってしまうのではないでしょうか。
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